展示も残り2週間になりました。今回の展示はテキストがとても多い構成になっているのですが、熱心に読まれている方が多く、とても嬉しい限りです。

 

今回は「並木」の歴史を年表形式で紹介したり、常連の方にはお馴染みのエピソードを交え、「並木」の魅力を伝えています。しかし、そもそも“誰が最初にモッズスーツを作ったのか?”というコメントを来場された方から頂き、企画側もすっかり盲点を突かれた思いでした。誰が最初に並木の門を叩き、モッズスーツをお願いしたのか。展示では1985年に「1人の若者」が依頼をしに来たと表記されているのみです。早速「並木」に尋ねるとお名前が分かりました(あっさり……)。

 

それは、現在イラストレーターとして活躍されているアラタ・クールハンドさんです。

 

実は、アラタさんが「並木」との出会いを自身のブログで紹介されています。すると、「並木」で最初にモッズスーツを仕立てたのは、「1人の若者(アラタさん)」だけではなく、「2人の若者」だったことも分かります。ここにお詫びして訂正するとともに、ぜひこちらのブログをご覧下さい。

 

http://arata-coolhand.cocolog-nifty.com/coolhand/2008/04/post_013a.html

 

「並木」はミッシェル・ガン・エレファントで知ったという方に多く出会いますが、そのミッシェルがTheピーズの紹介で「並木」で仕立て始めたといのは、個人的にグッとくるエピソードです。80年代後半から90年代はバンドブームでもあったし、下北沢から近かったという立地もバンドマンたちに作用していたのかもしれません。そういえば下北沢の駅には「並木」の広告が出ていたという話しも耳にしました。お店に積み上がった生地のごとく、掘り返せばまだまだ色んなエピソードがありそうです。

 

展示は23日までです!