凧あげ、お手玉、独楽まわし・・・。口から口へと伝わった、わらべ歌。手から手へと伝わった、遊び道具の数々。松田けんじさんが描くその懐かしい風景は、
こどもたちの明るい笑い声が聞こえてくるかのようです。
このような昔ながらの遊びは、いまのこどもたちにはなかなか見る機会・触れる機会がありません。しかし、これら「遊び道具」の材料は、ほとんどが余りぎれや紙や棒などであり、またお父さん・お母さん・おじいちゃん・おばあちゃんが、簡単にこどもに作ってあげられるものでもありました。簡単に手に入り、簡単に遊べるもの。それは時代を越えると同時に、国境を越えても広がる可能性を秘めています。
本展では、日・英・中・西の4ヶ国語で日本の昔の遊びを紹介した絵本『だるまさんがころんだっ!』(絵と文:松田けんじ、発行:株式会社イデア・インスティテュート、非売品)の原画約40点を展示します。あわせて、4ヶ国語のキャプションを展示することにより、より多くの方にお楽しみいただける構成にいたします。
また、会期中には展覧会場にて「昔あそびワークショップ」も行います。来たる夏休み、当会場で世代や国境を越えた語らいが、この絵本原画から生まれれば幸いです。