お茶の子さいさい、茶々を入れる、お茶をにごす…。お茶にまつわる慣用句がたくさんあるのは、それだけ私たちの生活にお茶が身近な存在である証です(まさに「日常茶飯事」!)。
近年はペットボトルなどで一人で飲むことも多くなりましたが、お茶はもともと「みんなで飲む」ものでした。太閤秀吉は出陣前に士気を高めるため武将たちに大茶碗で回し飲みをさせました。開港を迫ったペリーにお茶を出すと、「開港後はこれを輸出したらいい」というほど気に入ったといいます。1300年前に中国から伝わり、飲む人の心を解きほぐしてきたお茶。お茶という存在を見つめなおすことは、お茶がはぐくんできた日本の文化と心を見つめなおすことにもつながります。
本展では、お茶の歴史や、茶葉・産地ごとの違いから、日本茶をめぐる新しい動きまで、お茶の香りただよう会場でご紹介します。江戸時代、三軒のお茶屋があったことから名づけられたというこの三軒茶屋で、お茶の過去・現在・未来を旅しましょう。
■関連イベント
1.茶飲み座談会「日本茶の未来をかたろう」
5月10日(土)14:00-16:00 4階ワークショップA
日本茶を新しい視点から見つめ、その魅力を国内外に向けて発信していこうとする動きがあちこちで生まれています。宮城・奈良・石川・東京で活動する方々と、お茶を飲みながら語り合いましょう。
トーク:ステファン・ダントン(吉祥寺「おちゃらか」店主)、矢部亨(宮城・塩釜「矢部園茶舗」代表取締役)、丸谷誠慶(石川・加賀「丸八製茶場」代表取締役)、山中史郎(奈良・月ヶ瀬「茶園 UMEZUKI」企画・デザイン担当/hiculture代表)
定員:当日先着50名 参加費:500円(日本茶飲み比べセットつき)
2.ワークショップ「手もみで闘茶!in三軒茶屋」 *申込を締切りました。お申込多数につき、抽選となりました。
5月11日(日)14:00-16:30 4階ワークショップA
数種類の新茶の茶葉を参加者みんなで手もみ茶に仕上げ、飲み比べて品種を当てる「闘茶」もおこないます。
協力:タツミ茶園
定員:抽選20名 参加費:1,000円
申込:往復はがきかメールで下記まで(住所・氏名・電話番号を明記) 4月27日(必着)締め切り
〒154-0004 世田谷区太子堂4-1-1 5F 生活工房「お茶」係
info@setagaya-ldc.net
企画制作:パレットデザイン
資料協力:佐々木製茶、伊藤園、公益社団法人日本茶業中央会