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展覧会「東京スーダラ2019―希望のうたと舞いをつくる」 | 世田谷文化生活情報センター 生活工房

プログラム

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展覧会「東京スーダラ2019―希望のうたと舞いをつくる」

アーティストと市民メンバーが、“震災後オリンピック前”という時間の中に生きる都市の人々の声を採集し、制作した言葉・映像・ダンス作品を展示します。

宣伝美術:佐藤豊

会期:
2020年01月25日(土)~2020年02月16日(日)
時間:
10:00~18:00(金曜のみ20:00まで)月曜休み
会場:
ワークショップB(4F) / 生活工房ギャラリー(3F)

“震災後”を生きていると思っていた私たちは、いつのまにか“オリンピック前”を生きていた――。


東日本大震災による被災地域で活動をおこなってきた映像作家の小森はるかと画家で作家の瀬尾夏美、ダンサーの砂連尾理。本展は、彼らとともに、未曾有の災害と巨大な祝祭のはざまにある日々を見つめ、過去・現在・未来を地続きに繋げなおす想像力と、揺れ動く日常を生き抜くための“術”を探る展覧会です。


彼らの活動のヒントとなったのは、戦後の流行歌『スーダラ節』。コメディアンで歌手の植木等は、戦災復興と高度経済成長の大きな変化の中で、語りづらさや身の置き所のなさを抱えながらも、軽やかに身体を揺らし、スーダラ節を歌います。それは折しも、1964年の東京オリンピックのすこし前のことでした。


現代におけるスーダラ節とは、一体どんなものだろう? 2019年春、そんな問いを起点に、3人のアーティストと公募によって集まった4人のリサーチャーは、“現在の東京”を巡る思考を始めます。その過程でリサーチャーたちは、自身の生活実感に深く関わるテーマとして「震災」「家」「友だち」「老い」をそれぞれ選び、いくつかの対話を続けるなかで、互いに通底する感覚や問題意識に気づいていきます。


現代社会に潜在する問題や、着目すべき事象の数々。本展では、それらを探りあうひそやかな会話から、見知らぬ他者とともに深く対話をするための場づくり、さらには、身体を通してそれぞれの思考を表現し、遠くへ渡していくトライアルまでをおこなった、1年間のワークショップのドキュメントと、それに並行して生まれたテキスト、映像、ドローイング、ダンスなどによる作品を展示、発表します。


アーティストと市民がともに思考と対話とダンスを重ね、つくりだした“希望のうたと舞い”から、祝祭の後も地続きにあるはずの“未来”を主体的に創造していくためのヒントが見つかるかもしれません。

 


アーティスト・プロフィール



小森 はるか+瀬尾 夏美 (こもり はるか + せお なつみ)
映像作家の小森と画家で作家の瀬尾によるアートユニット。2011年3月、ともに東北沿岸へボランティアに行ったことをきっかけにして活動開始。2012年より3年間、岩手県陸前高田市に暮らしながら制作に取り組む。2015年、仙台に拠点を移し、東北各地で活動する仲間とともに、土地と協働しながら記録をつくる組織、一般社団法人NOOKを設立。現在も陸前高田での制作と対話の場づくりを活動の軸にしながら、全国各地での発表やリサーチもおこなっている。
http://komori-seo.main.jp/

 

砂連尾 理(じゃれお おさむ)
振付家・ダンサー。1991年、寺田みさことダンスユニットを結成。近年はソロ活動を中心に、ドイツの障がい者劇団ティクバとの「Thikwa+Junkan Project」、京都・舞鶴の高齢者との「とつとつダンス」などを発表。また宮城・閖上(ゆりあげ)の避難所生活者への取材が契機となった「猿とモルターレ」では瀬尾夏美、小森はるか等と協働する。著書に「老人ホームで生まれた〈とつとつダンス〉―ダンスのような、介護のような―」(晶文社)。 立教大学現代心理学部映像身体学科特任教授
https://www.osamujareo.com/

関連イベント

ダンスパフォーマンス&アフタートーク

展示会場において「震災」「家」「友だち」「老い」をテーマにした対話から生まれた、ダンス作品を上演します。両日アフタートークも行います。

1月26日(日)2月2日(日) ※両日定員に達したためしめきりました

両日19:00~21:00(開場18:40、公演時間は約80分を予定)


出演:太田遥、小林功弥、安富奏、吉立開途(以上本展リサーチャー)、

立教大学現代心理学部映像身体学科砂連尾ゼミ生など
構想・演出:小森はるか+瀬尾夏美+砂連尾理
振付:砂連尾理、立教大学現代心理学部映像身体学科砂連尾ゼミ生
照明デザイン:藤原康弘/照明オペレーション:藤原康弘(1/26)、松尾元(2/2)


アフタートーク

スピーカー:小森はるか+瀬尾夏美+砂連尾理(両日)

1月26日(日)のみ 平倉圭(横浜国立大学大学院准教授)がゲスト参加。

会場:生活工房4階ワークショップルーム
定員:40名(申込先着)
参加費:2,000円
申込方法:12月25日10:00より、下の申込フォーム(受付開始日時から表示されます)または電話(03-5432-1543)でお申込みください。

ゲスト・プロフィール
平倉圭(ひらくら けい)
1977年生。専門は芸術学。横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院Y-GSC准教授。芸術制作における物体化された思考の働きを研究している。最近はダンス研究を少しずつ。著書に『かたちは思考する―芸術制作の分析』(東京大学出版会、2019)ほか。 




レクチャー&ギャラリーツアー「いま、希望のうたと舞いとは何か?」

作家たちに制作に至る経緯や、年間を通しておこなってきたリサーチ・ワークショップについての解説を聞き、展覧会場を巡ります。

2月9日(日)14:00~16:30

スピーカー:小森はるか+瀬尾夏美+砂連尾理、小屋竜平(本展プロジェクトアドバイザー)、

太田遥、小林功弥、安富奏、吉立開途(以上4名本展リサーチャー)
会場:生活工房4階ワークショップルーム
定員:50名(申込先着)
参加費:500円
申込方法:12月25日10時より、下の申込フォーム(受付開始日時から表示されます)または電話(03-5432-1543)でお申込みください。



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主催:公益財団法人せたがや文化財団 生活工房
助成:公益財団法人三菱UFJ信託地域文化財団
後援:世田谷区、世田谷区教育委員会
協力:太田遥、小林功弥、安富奏、吉立開途、小屋竜平、藤原康弘、松尾元、立教大学現代心理学部映像身体学科