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日常を見限らない バランスのワークショップ

日常生活の中で見落とされた無数の出来事を、研究者やアーティストとともに五感を使って味わい直すワークショップ・シリーズ。

会期:
2024年09月07日(土)   2024年10月05日(土)   2024年10月06日(日)  
時間:
Talk 13:00~15 :00、Workshop 10:30~12:30/14:30~17:30 各回完結
会場:
ワークショップA(4F) / ワークショップB(4F) / その他

普段私たちは、自分に見えている世界がすべてだと思いがちですが、無意識に多くの情報を「選択・省略・編集」しながら過ごしています。もしかすると、そこには見落とされた出来事が無数にあるかもしれません。溢れる情報や変化の中を生きる私たちは、日常の中に〈習慣〉をつくることで、効率と安定を手にしています。

一方で習慣は、目の前の事象について過去の似た経験を当てはめて微細な違いを省略してしまう場合もあります。心地よく過ごすために必要な習慣に囲まれると同時に、「代わり映えしない」という漠然とした虚無感に苛まれることはないでしょうか。

 

本企画は、五感を使って今起こっている事象と丁寧に向き合う方法を学び・体験・共有することで、見落とされた無数の日常の出来事を味わい直すセミナー・ワークショップ・シリーズです。「代わり映えしない」と感じていた日常を研究者やアーティストとともに再構築することを目指します。

 

今回のテーマは、《バランス》です。普段気に留めることもない、平らな床と真っすぐな地面。私たちが暮らす家や街は、隅々までバランスを保つことを念頭に置いて造られています。一方、山や森など自然空間に足を踏み入れると、岩や木の根が重なり合う凸凹した複雑な傾斜、行く手を阻む植物など、バランスを保ち真っすぐ進むこと自体が稀な身体行為だと気づかされます。また生まれたばかりの赤ちゃんは全身を使って環境を体験しますが、成長して二足歩行を始めると、その感覚は薄らいでいきます。

かつて複雑な曲面の世界に生きていた人類が、環境と身体のインタラクティブな関係の中で創造していたバランス感覚は、どのようなものだったのでしょうか。太古の人類に思いを馳せ、幼児期の記憶を手繰り寄せ、私たちの環境と身体のバランスについて紐解きます。本企画を通して、いつも同じように映っていた日常が初々しく生まれ変わり、あなたと再会を果たすこととなれば幸いです。

 

プレス関係の皆さまへ

こちらからプレスリリースがダウンロードできます

プレスリリース PDFファイル(2.1MB)

チラシ JPGファイル(682KB)

 

 

                                    


 

三鷹天命反転住宅 外観(撮影:加藤健 提供:荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所)

写真:©2005 Reversible Destiny Foundation.
Reproduced with permission of the Reversible Destiny Foundation


Talk バランスからとらえる身体・生命の不思議

独立研究者の森田真生さんを迎え、人間の体・環境・生命のバランスをテーマにお話しいただきます。

 

日時:2024年 9月7日(土)13:00~15:00 

会場:ワークショップルームAB

講師:森田真生

対象:10代以上

参加費:1,500円

定員:50名(申込先着)

申込方法:7月25日10:00より表示される下の申込フォームからお申し込みください 終了いたしました



プロフィール

森田真生

独立研究者。2015年『数学する身体』(新潮社)で小林秀雄賞受賞。2022年『計算する生命』(新潮社)で河合隼雄学芸賞受賞。その他『数学の贈り物』(ミシマ社)、『僕たちはどう生きるか』(集英社)、絵本に『アリになった数学者』(福音館書店)、訳書に『センス・オブ・ワンダー』(著:レイチェル・カーソン  絵:西村ツチカ/筑摩書房)。三鷹天命反転住宅の元住人。

https://choreographlife.jp

 


Workshop 降り立つ場 アンバランスから生まれる新しい日常

美術家・建築家の荒川修作+マドリン・ギンズが手掛けた極彩色の住めるアート「三鷹天命反転住宅」は、知覚や身体感覚を呼び覚ますように設計された家。解説を聞いて住宅を見学体験するツアーと視覚以外の感覚を研ぎ澄ませ、アンバランスから身体感覚を再発見するダンスのワークショップを行います。

 

①    見学体験ツアー

日時:2024年 10月5日(土)、6日(日)10:30~12:30

会場三鷹天命反転住宅 イン メモリー オブ ヘレン・ケラー(東京都三鷹市大沢2-2-8)

JR中央線「武蔵境」駅下車、南口より小田急バス[境91] 狛江駅(調布駅経由)行または[吉01] 吉祥寺駅行で「大沢」下車、徒歩2~5分 

講師:荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所 学芸担当スタッフ ARAKAWA+GINS Tokyo Office

対象:5歳以上(小学3年生以下は保護者同伴・要参加費)

参加費:各日1,000円

定員各日15名(申込先着)

申込方法:7月25日10:00より表示される下の申込フォームからお申し込みください 満席のため申込終了

 

②   身体発見ダンス 

日時:2024年 10月5日(土)、6日(日)14:30~17:30 

会場:三鷹天命反転住宅 イン メモリー オブ ヘレン・ケラー(東京都三鷹市大沢2-2-8)

JR中央線「武蔵境」駅下車、南口より小田急バス[境91] 狛江駅(調布駅経由)行または[吉01] 吉祥寺駅行で「大沢」下車、徒歩2~5分 

講師:砂連尾理

対象:5歳以上(小学3年生以下は保護者同伴・要参加費)

参加費:各日1,000円

定員各日15名(申込先着)

申込方法:7月25日10:00より表示される下の申込フォームからお申し込みください 満席のため申込終了

 

 

プロフィール

荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所 学芸担当スタッフ ARAKAWA+GINS Tokyo Office

2002年に荒川修作+マドリン・ギンズの日本での研究と活動を推進するために設立。NYのReversible Destiny Foundationと連携し、建築プロジェクトのプロデュース、展覧会企画・協力、教育・文化プログラムなどの発信をする傍ら、三鷹天命反転住宅の一室に事務所を構え同建物の運営・管理も行っている。

https://www.architectural-body.com

 

砂連尾理

振付家・ダンサー。立教大学現代心理学部・映像身体学科教授。「トヨタコレオグラフィーアワード2002」でグランプリおよびオーディエンス賞をW受賞。ソロ活動を中心に障害のある人や高齢者とのダンス制作やワークショップ、濱口竜介等の映画作品への振付・出演も行う。

https://www.jareo-osamu.com

 

©Kusamoto Toshie


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主催:公益財団法人せたがや文化財団 生活工房

協力:荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所

後援:世田谷区、世田谷区教育委員会