生活工房×ひと
山口未花子人類学者

生活という単語を別の言葉に置き換えると?
生きるために日々繰り返すこと、生きるための工夫
どうしても暇なとき、何をしますか?
やりたいことを時間を作ってやる、ということではなくて、時間を持て余している時(例えば歯医者の診察台で何もない状態で待たされている時など?)は、まず今考えておかなくてはいけないこと(調査の段取りをどうするか、だれに連絡するのか、など)を考えているうちにその考えが脱線して別の世界などにはいっていく(前に調査に行ったときはあの森でヘラジカが変な倒れ方をして、それについてフレディが○○といっていたな・・・とか)というパターンのような気がします。
世田谷区内でよく行く場所を教えてください
よく行くというほどではないかもしれませんが生活工房や世田谷美術館(周りの公園も)は都会のなかで一息つけるような、ゆっくり滞在したい場所だと思います。
やまぐち・みかこ/YAMAGUCHI MIKAKO
京都府生まれ。埼玉の自由の森学園に6年間寮生として通い、奈良教育大学では動物生態学を専攻。その後人類学を学ぶために北海道大学大学院文学研究科に進学博士号を習得。博士論文研究としてはじめたカナダ、ユーコン準州の先住民から動物とともに暮らす知恵を今も学びつづけている。現在、北海道大学文学研究院教授。専門は人類学、動物論。著書に『ヘラジカの贈り物』(春風社)、共著書に『生きる智慧はフィールドで学んだ』(ナカニシヤ出版)、『〈動物をえがく〉人類学』(岩波書店)。
更新日:2025/02/19