麺食文化にまつわる講演と、古来の製麺法を体験する麺づくりワークショップから、麺に秘められた歴史と文化の味わいを探ります。

■講演「麺の源流をたどる」
11月18日(金)18:30-20:30
麺にまつわる歴史、吉祥の言い伝えや文献など、今に伝わる記録を紐解くことでみえてくる日本と世界とのつながりについて伺い、麺の源流への道をたどります。油条(細長い、日本の揚げパンのようなもの)の試食と、お土産(提供:日清食品ホールディングス株式会社)付き。
【講師】勝木言一郎(東京文化財研究所 文化遺産国際協力センター 国際情報研究室長)
プロフィール:東洋美術史専攻。日本の仏教美術作品をユーラシア大陸の視野に投影することによって、その作品のもつ歴史的な意味や評価を位置づけ直す試みを進めている。主な著作に『初唐・盛唐期の敦煌における阿弥陀浄土図の研究』(2006年、創土社)、『日本の美術481 人面をもつ鳥 -迦陵頻伽の世界』(2006年、至文堂)、『日本の美術510 龍』(2008年、至文堂)などがある。
【ナビゲーター】宮下佐江子(古代オリエント博物館 学芸部長)
【参加費】500円 ※但、ワークショップ参加者は無料
【定員】50名(申込先着)

■ワークショップ「切る・もむ・のばす 麺づくり」
切る、延ばす、押しだすといった様々な製麺法の中でも、古い文献から読み解かれた方法でつくる原初の麺(餅)と、今も食されている中国家庭料理の麺を試作し味わいます。映像上映と、『おいしい七変化 小麦粉』(著者:冷水希三子)の編集者 稲盛有紀子さんのミニ・トーク付き。
・11月19日(土)
「水引餅[すいいんべい](ほうとう)―斉民要術より」と、「六宝猫耳麺[ろっぽうマオアルドウ]―中国家庭の味」
・11月20日(日)
「索餅[さくべい](そうめん)―延喜式より」と、「撥魚[ポーユイ]―中国家庭の味」
両日とも10:00-15:00 ※各1日完結
【講師】冷水希三子(フードコーディネーター)
【参加費】 3,000円
【定員】 各回20名(抽選)