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「祈りのデザイン ミキノクチ」展

終了

正月を待つ庶民の清々しい祈りの美、神酒口。

生活工房

会期: 2010年12月18日(土)~2011年02月06日(日)
会場: その他

来たる新年の年神様が、迷うことなく我が家に来てくださいますように。そんな祈りを込めて家々の神棚に飾られたのが、‘神様のためのアンテナ’ともいわれる「神酒口」です。御神酒徳利の口に挿す正月飾りのことで、ミキノクチ・オミキグチ・ミキドメなどとさまざまな呼び名があり、江戸時代中期頃から日本各地で作られてきました。地方によって素材や形状もさまざまですが、ほんの10~30cmほどのなかに竹や経木などで作りこまれた端正なデザインには、小のなかに無限を創る日本人ならではの美意識が感じられます。世田谷領代官であった大場家に残る「家例年中行事」(1809年)には、師走に「市」で「神酒の口」を買い求めた、という記述があります。「市」とは江戸中期より続いている世田谷ボロ市のことで、現在も正月飾りの店には都内で作られた神酒口が並んでいます。神棚を持つ家が減少していることもあり、現在では神酒口を作る人も求める人も、全国的に少なくなってしまいました。しかし、新年の多幸と安全を祈る心は、いつの時代も変わらないもの。長きに渡り、庶民の暮らしの中に息づいてきた神酒口を、「祈りのデザイン」として見つめてみたいと思います。

本展では、東京・多摩地域の神酒口を中心に、神酒口発祥の地といわれる奈良県や、静岡県、長野県、富山県、また独自の発展を遂げた東北地方のものなどを一堂に集めて展示。あわせて、折り紙ユニットcochaeによる新作「カミノクチ」の展示やワークショップ、神酒口作りの実演もおこないます。2011年。新たな年をぜひ、神酒口とともにお迎えください。

●「カミノクチ・ワークショップ」

講師:cochae
新しい素敵な一年を迎えるために、紙のミキノクチ「カミノクチ」を作っておうちに飾りましょう!
【会期】12月23日(木・祝)
申込不要/時間内にいつでも/材料費100円

●神酒口づくり実演

川崎市立日本民家園内 民具製作技術保存会・松島忠久さんに竹製の神酒口を数点製作いただきます。竹を細く裂く作業が一番の肝だそう。実演の機会は大変珍しいので、ぜひご来場ください。
【会期】12月25日(土)
申込不要/時間内にいつでも。無料。

後援:世田谷区

協力:府中市郷土の森博物館/静岡みきのくち保存研究会/川崎市立日本民家園内民具製作技術保存会/福生市郷土資料室/武蔵村山市立歴史民俗資料館/世田谷区立郷土資料館/宮正 東村山店/細渕 昌一

グラフィック:cochae

映像製作:石川正史

音楽:テストパターン

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